この記事を見ているみなさん、就活で企業選びをするとき、選べるのであればベンチャーではなく大企業を選ぶことをおすすめします。
もちろんベンチャー企業を否定しているわけではありません。本気で世界を変えようとしている会社をいくつも見てきましたし、素晴らしいと思っています。
しかし、やはりそれでも、行けるのであればキャリア形成の最初の一歩として大企業がおすすめです。
今回は、最初の就職先としてベンチャーではなく大企業を選ぶべき理由と、実際にベンチャーで働いていた僕の感想をご覧ください。
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ベンチャーよりも大企業に行くべき3つの理由
そもそも、ご自身のキャリア形成について、深く考えられている大学生は非常に少ないです。
就活生が考えていることなんて所詮、有給をちゃんと取得できて、周りの友達と比べて年収が高く、転勤が少ない(全くない)会社を選ぶことくらいだと思います。
そう考えると、大企業はとても魅力的な会社です。しかし、ある程度意識が高くなったり、インターンをしている学生は最初のキャリアとしてベンチャーを選びがちです。
次で解説する理由を見ると、まずは大企業に行くべきと考えてくれると思っています。
大企業→ベンチャーは行きやすい
調査年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
---|---|---|---|---|
転職者数(万人) | 299 | 307 | 311 | 329 |
上のグラフは、日本における転職者数の推移を表しています。
出典:総務省統計局 – 労働力調査(詳細集計)平成30年(2030年)平均(速報)
総務省の調査によると、2018年現在、日本全国における転職者数は329万人となり2010年から年々増え続けている傾向にあります。(グラフでは2015年以降のみ抜粋しています)
中でも、転職者比率は15〜24歳の方が最も多いのです。つまり、あなたも就職後数年で転職したくなる可能性は非常に高いのです。
そのとき、大企業にいれば他の大企業から中小企業・ベンチャーまで選択肢が広く、転職の幅が広がるというメリットがあります。
オセロと同じで、選択肢の幅が広い方が有利なのです。
しかし、最初のキャリア形成としてベンチャー企業を選んでしまうと、話は変わってきます。
ベンチャーから大企業は難易度が高い
大企業からベンチャー企業は比較的入りやすく、大手にいた実績をぶら下げれば面接で納得感があるので通りやすいのが事実です。
しかし、ベンチャーから大企業に転職するとなると話は違ってきます。
ベンチャーから大企業に就職する方法は、以下の通りです。
- 出した成果と再現性
- ヘッドハンティング
- 景気が良い時の波に乗る
転職で大企業に入ってくる人というのは、そもそも即戦力になり、今までの仕事で何かしらの成果を出してきた人のみです。それ以外の方は面接に通りません。
もちろん、過去にベンチャーから大手に転職した例もたくさんありますが、やはりなかなかハードルが高いのが事実なのです。そうなると、ベンチャーよりも大企業に就職したほうが最初は良いと思います。
ベンチャーに合う人って実は少ない
私は実際にベンチャー企業に勤めていた経験がありますが、実はベンチャーに合う人って本当に少ないです。
面接をしていても、ベンチャー気質の方は非常に少なく、みんなどこかで会社が勝手に自分を成長させてくれると思っています。
しかし、そんなはずはありません。成長できるかどうかは全て自分次第で、自分に責任があります。
自己責任で業務を遂行し、結果を出せる人はとても少ないのです。
自信があるならいきなりベンチャー企業に入っても良いと思いますが、バイト以外に仕事をしたことがなく、ベンチャーの経験もないままに就職先を決めるのは少し気が早いと思います。
まずは大企業に就職して、合わなかったらベンチャーに入ってみる方が効率が良いのは間違いありません。
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大企業とベンチャーをざっくり比較してみた
最初のキャリア形成としてベンチャーよりも大企業をおすすめしていますが、そもそも大企業とベンチャーでは何から何まで全く違います。
そこで、ここからは大企業とベンチャーの違いについて、ざっくり比較をしてみました。
大企業のメリット・デメリット
まず、大企業のメリットは以下の通りです。
- 福利厚生の充実
- ある程度の安定感
- 金額の大きい仕事
やはり大企業に勤める1番のメリットは、安定です。公務員ほどではないのですが、大企業は安定していて業績の悪化による大幅なリストラがない限りはずっと勤められるでしょう。
それから、ベンチャーとは比べ物にならないほど大きな仕事を任せられることもあります。
例えば投資部門などで勤めると、数十億のお金を日本だけでなく海外まで利用して運用し、会社のお金を増やすような仕事をすることもあります。
ベンチャーで多額のお金を動かすのは不可能なので、広い世界を見るのであれば大企業は魅力的です。
逆に、大企業には以下のようなデメリットがあります。
- 上司ガチャによる
- 職種ガチャによる
- 勤務地ガチャもある
- 頑張っても同じ給与
- 出世までのルートが決まってる
- くだらない上司のヨイショ
- 上司の許可がないと実行できない
ベンチャーと違って裁量権がないため、全て人事部によるガチャ次第です。ガチャ運が悪ければ、今後の会社人生はかなり厳しくなってしまいます。
大企業を悪く言うと、つまらないです。業務は全てDoベースまで落とし込まれているので、基本的には作業の繰り返しになります。
ベンチャーと違って、仕事を作っている感覚が少ないのがデメリットです。
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ベンチャー企業のメリット・デメリット
大企業と比較した、ベンチャーのメリットは以下の通りです。
- 最速でPDCAを回せる
- 裁量権が自分にある
- 出世が難しくない
- 成長が早い
ベンチャーに勤める上で最も注目したいメリットは、裁量権があるということです。大企業では、上司の許可・そのまた上司の許可・そのまた上司の許可がないと実行できません。
しかしベンチャーは、上司の許可ではなく、上司を説得すればやりたいことができます。
さらに、出世ルートも決まっていないためどんどん成長してどんどん成果を出せば、給与への反映も早いのが特徴です。
そんなベンチャーには、以下のようなデメリットがあります。
- 社会的信用が低い
- 労働時間が長い(決まってない)
- 自己責任
まず社会的信用が低いため、ローンを組んだりクレジットカードの額が低いことがあります。
他にも労働時間がついつい長くなってしまったり、そもそも労働時間をちゃんと決めていないベンチャーもあるので注意しましょう。
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ベンチャーで働いていた僕の感想
ここからは、ベンチャーで働いて経験のある僕の感想です。
インターン生でも辞める人はたくさんいる
僕はベンチャーのインターンをしていたのですが、秒で辞めるインターンってのはザラにいます。もうほんと、みんなすぐにやめます。
そもそも就職やバイトをする時って、始める前と実際にやってみてからでは考え方が全く違うことをご存知でしょうか。
始める前は、承認欲求で動いています。面接に受かると認められた気がしますし、内定をもらえればそれは嬉しいですよね。それは承認欲求が満たされているからです。
逆に、実際に働いてからはもっと原始的な欲求になります。例えば、お金・休みなどです。お金がもらえないから辞める、休みが少ない激務だから辞めるのは、そういった原始的な欲求で動いているからです。
ベンチャーは、事業の成長をするためになんでもする人たちが多いので、激務なことも多く、承認欲求のみで入社するのはおすすめできません。
自分が何をしたいのか、成し遂げる覚悟があるのか考えてから入社するか決めることを推奨します。
自分の頭で考えられる人じゃないと厳しい
会社はそもそも、以下の3つによって成り立っています。
- ヒト
- モノ
- カネ
いわゆる資本リソースと呼ばれる3つですが、大企業と比べ、ベンチャーにはこのリソースが足りていません。
新卒に1からきちんと教えるリソースはないですし、事業を楽にするモノもないですし、資金調達をしなければカネもない会社すらあります。
ですから、初めから聴きまくって上司の時間を奪うのではなく、自分の頭で考えて行動していく必要があるのです。
学ぶのではなく盗むくらいの意気込みが必要
ベンチャーにいると「この会社で色々勉強させてください!」といってインターンの面接を受けにくる人がいるのですが、甚だナンセンスです。
先ほども言ったように、1から手取り足取り教えるほど十分なリソースはないので、自分から技術ややり方を盗むくらいの意気込みが必要になります。
学ぶ・勉強するは家でやって、会社では上司のやり方をどんどん盗んでいきましょう。
きっとその方があなたも成長しますし、会社にとっても有益になるのです。
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まずは大企業に行って微妙だったらベンチャーがおすすめ
大企業かベンチャーか、そもそも選べる時点でかなり視野が広く学歴も高い方だと思います。
ベンチャーに行っていきなりチャレンジするのも良いのですが、スタートアップ界隈にいるレベルの嗅覚がないと、企業選びは難しいでしょう。
ですから、まずは大企業に行っていつでもベンチャーに行けるような準備をしておくことをおすすめします。
つまらなかったら、ベンチャーに行ってやり直せば良いのです。
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