治験バイトのイメージと言えば「お金はたくさん貰えそうだけど、なんか危なそう…。」という感じでしょう。
確かにまだ世の中に出ていない新薬を、自分の体で試すと聞くとかなり危なそうなイメージがありますが、実際は事故などは極めて少ないバイトです。
今回は治験バイトについて気になることを詳しくまとめてみたので、参考にして下さい。
ザックリ言うと、
- 治験バイトは危なくないし怪しくない
- 1月で30万円稼げる事もある
- ニキビなどの安全な治験が多い
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そもそも治験とは何なのか
治験バイトをやろうと思ったらネットでもなんでもたくさん調べると思いますが、そもそも治験がどんなものなのか知らない人が多いのでそこから説明します。
治験の説明をする前に、日本の薬事情について知って欲しいです。
日本では毎年たくさんの新しい薬が作られていて、頭痛薬や花粉の薬などは皆さんも日々服用している事でしょう。実は今皆さんが飲んでいる薬は、10年以上前から作られ始めて、最近やっと国から許可を貰えた薬だったりします。
つまり、それまで臨床試験などのたくさんの試験をクリアして、初めて国から許可をもらえるのです。その臨床試験の1つが治験です。
治験ではすでにマウスなどで実験をして、ある程度安全だと判断されたものしか皆さんはやりません。
治験を行なっている会社も副作用で大変なことになってはいけないので、ある程度安全なものしか治験としてやれないのが事実です。
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治験バイトの実情について解説
さて、それでは治験バイトのリアルについて解説します。
ちなみに治験バイトと呼んでいますが、会社によっては治験ボランティアとしてバイト代と呼ばずに謝礼と呼んでいる会社もあります。ここでは治験バイトと統一させて下さい。
仕事内容は通院と入院の2種類
まず治験バイトの仕事ですが、通院タイプと入院タイプがあります。
おそらく皆さんが想像している治験は入院タイプの方だと思っていて、こちらは4日間〜長くて1ヶ月間くらい病院に入院して治験をやり、薬を服用する時間以外は自由時間となります。
自由時間は漫画を読んだり携帯を見たりゲームをしたり自由で、定期的に採血をして体の健康状態を確かめるといった内容です。
通院タイプの治験は病院に定期的に通院して薬を服用し、毎日経過観察をするといった仕事内容になっています。
時間の拘束という面では通院タイプの方が楽ですし、何かと怖いと思っている人には入院タイプよりも通院タイプの方がおすすめです。普通に家に帰れますから。
給料がめちゃめちゃ高い
治験バイトの最大の特徴がその給料です。
治験バイトとして有名なJCVNによると、3泊4日の入院治験を2回やるだけで15万円を超える給料(謝礼)が貰えるため、非常に割りの良いバイトです。
治験をやる人のほとんどが「なるべく早くたくさんのお金が欲しい!」と思っているでしょうから、まずは事前検診を受けてみると良いでしょう。
本当に何もせずにサクッと稼げるバイトです。
治験を受ける流れ
治験を受けるまでの流れですが、基本的には4つのステップを踏むことになります。
- 会員登録
- 事前説明会に参加する
- 事前検診を受ける
- 実際に治験に参加する
主に4つのステップを踏むことになるのですが、事前検診でなんらかの持病を持っていたりして引っかかった場合は治験を受けることができません。
それから、治験は1度受けたら3〜4ヶ月ほど期間を空ける必要があることに注意して下さい。
治験バイトをするメリット
さて、ここからは治験バイトをするメリットについていくつか書いていきます。
無料で健康診断が受けれる
まず治験バイトは無料で健康診断を受けることができるため、シンプルに今何かしらの病気を持っていれば発覚します。
病院で普通に健康診断を受けると多額のお金がかかるのですが、治験を受けようとしてバイトに応募すると検診を受けることができるため無料です。
健康診断を受けるために治験に応募するのは微妙だと思いますが、今病気を持っている人は治験に参加できないのも事実です。
めちゃめちゃ高い給料が貰える
やはり治験バイトの最大の魅力が給料ですね。
学生が夏休みなどを利用して治験に参加すれば一気に20万円くらいを、何もせずに稼ぐことができるので最高だと思います。
正直バイトで20万円稼ぐとなると時給1000円でも200時間かかります。1日5時間毎日働くとして40日もかかる計算なので結構きついです。
治験なら一瞬ですね。時給にすると5000円くらいになるでしょう。
美味しいご飯が食べれる
入院タイプの治験に限りますが、病院で出てくるご飯は結構美味しいことが多いです。
しかも美味しいだけではなくて、治験に影響が出ないように徹底的に栄養管理をされたご飯を3食食べることができるので、一人暮らしでお金がない人などには良いでしょう。
普段あまりちゃんとしたご飯を食べていない人ほど、治験をやってお金を稼ぎながら美味しいご飯を食べて欲しいと思います。
実際に治験の会場に行ってみると、ほとんどの人が一人暮らしをしている男性なので、友達もできるでしょう。
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治験バイトにはどんなリスクがあるのか
実際に治験バイトをするとして気になるのが、そのリスクだと思います。一言で言うと、治験バイトのリスクを0にすることは不可能です。
副作用が起こる可能性はある
治験バイトはまだ臨床実験の段階のため、副作用が起きてしまう可能性はどうしても拭えません。
もちろん大丈夫そうな治験もたくさんありますし(ニキビなど)、実際に副作用が起きても保険が適用されるため即刻治験が中止されて治療に入ります。
ですから、副作用が起きたとしても病院側はしっかり対応してくれるのは確かです。
一方で「副作用が絶対に起こらない」とは言い切れないのも確かなので、ある程度理解した上で治験に参加するようにしてください。
ぶっちゃけ死亡事故とかあるの?
リスクの話をしましたが、「治験で死亡事故が起きた例もあるよ。」なんて言われたらものすごい怖いと思います。
そこで今まで治験で死亡事故があったのかどうかを調査してみました。
調査したところ治験による死亡事故は海外も含めて2件ほど見つかったので、ご確認ください。
抗がん剤で事故
まずこちらは日本で2005年に行われた治験で、71歳のガンを患っていた男性が抗がん剤で死亡したという例です。
71歳ということなので、おそらくお金目的で治験に参加したのではなく、病気を治す目的で治験に参加したのではないかと思われます。
治りにくい病気の場合、稀に病院側から「治験に参加してみますか?」と言われることがあるため、おそらくこの71歳の男性も病院からの提案で治験に参加したのでしょう。
そして抗がん剤は、皆さんも知っている通り髪の毛が抜けてしまうほど強力な薬のため、非常に強いのは確かです。
たくさんの要因が重なり、死亡事故が起きたのでしょう。
鎮痛剤で事故
フランスで2016年に行われた治験で、108人が参加している治験で最も薬の投与量が多かった6人のうち1人が死亡・1人が脳に障害を残す事故が起きました。
治験の薬は痛み止め・鎮痛剤の薬だったそうです。
開発したのはポルトガルの会社だったそうですが、初めて人体に対する安全性を臨床実験したそうです。
もちろん安全な治験もある
当然ですが、世の中には安全な治験バイトだってたくさんあります。
さらに治験の1〜3割程度が偽薬という本当はなんの効果もない薬に見せかけた偽物を使っているため、そもそも効果が出ない人だっています。
偽薬を使う理由としては、プラシーボ効果と呼ばれる「薬を飲んだからもう治る」という思い込みがどれだけ効かないようにするためです。
そもそも新薬を使われない可能性もあるので、無駄な心配の場合もあります。
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治験バイトのおすすめサイト【安全】
それでは、治験を探すときにおすすめのサイトをご紹介します。
JCVN-医学ボランティア会-
通院治験も入院治験もたくさんあって、10年以上治験をやっているという実績もあるかなり安心できるサイトなので1番おすすめしています。
健康食品やトクホに関する治験もあるため、初めての治験でも安心して参加できるものがたくさんあるサイトです。
入院治験に関しては健康な人しか応募できないため、かなりちゃんとしているという印象を受けています。
公式サイト:https://www.jcvn.jp/
クリニカルボランティアサポート
健康な人向けの治験はもちろん、持病を持っている方向けの治験もたくさんあるので、登録してみると良いでしょう。
全国的にたくさんの場所で治験を募集しているので、どこに住んでいても治験バイトをやりやすいのが特徴です。
公式サイト:https://c-vs.jp/
ニューイング
健康食品などの安全な治験が多くて有名なサイトで、実績も15年以上やっているため安心して登録して良いでしょう。
糖尿病などの重い病気に関わる治験から、健康食品や風邪薬などの比較的軽い病気に関する治験まで様々なので、とりあえず登録して安全そうな治験に参加してみると良いと思います。
もちろん自分がやりたいと思ったタイミングでできるため、短期バイトのように気軽に登録しておきましょう。
公式サイト:ニューイング
エル・スマイルボランティア会
悪いイメージのある治験とは全く違って、トクホや機能性表示食品といったサプリなどに使われる物を試すため、比較的安全なサイトといって良いでしょう。
業界ではかなり有名な団体で、信頼して構いません。
一方でかなり安全な治験のため、バイト代(謝礼)も3万円〜10万円と少し安めなので注意してください。
「一気にたくさん稼ぎたい!」と思っている場合はおすすめできないサイトです。
公式サイト:https://cocokara-da.jp/
インクロム
主に大阪と東京で治験バイトを募集している会社です。
入院 + 通院という少し変わった治験をすることが多く、応募すれば高確率で採用されるためなるべく確実にそして一気に稼ぎたい方にはおすすめのサイトです。
先ほども紹介した通り、主に大阪か東京でしか開催されないため、どちらかに住んでいる人は登録してみると良いでしょう。
公式サイト:https://www.incrom.com/
V-NET
うつ病や糖尿病などの比較的重い症状に関する治験から、巻き爪などの軽い症状に関する治験まで非常に多くの治験を取り扱っているサイトです。
アトピーや喘息に関する治験もあるため、すでに持病を持っている人であれば自分の病気を治しつつお金も稼げるサイトになっています。
公式サイト:https://gogochiken.jp/
新薬ネット
かなり高額な案件を扱っていることで有名なサイトで、たま〜に3週間で50万円という大きな案件があります。
細かいものなら1万円の治験もあり、非常にピンキリです。
体験談を観れることも嬉しいサービスで、どんな治験が行われているのか確認することができます。
公式サイト:http://www.sinyaku.net/
女性向けの治験バイト
治験というと男性がよくやっているバイトのイメージがありますが、女性の方は「女性向けの治験バイトってないんですか?」など気になると思います。
ここからは女性向けの治験についてご覧ください。
トクホやニキビの治験とかはおすすめ
女性向けとは言い切れないのですが、トクホや機能性表示食品の治験・ニキビの治験は非常に安全なのでおすすめです。
生理や月経など女性にしか参加できない治験もあるので、悩んでいる方は参加してみるのも良いでしょう。
そもそも女性向けの案件は少ない
女性が治験をやりたいとしたら、シンプルにやってみたら良いと思うのですが、そもそも女性向けの治験案件は非常に少ないです。
もし女性が治験をやりたいんだとしたら、男女関係ない治験に応募するか、ニキビなどの治験に応募するかのどちらかが良いでしょう。
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治験バイトをまとめると…
「治験 = 危ない仕事」というイメージがありますが、実際は安全な治験もたくさんあります。
一方で、リスクがない訳ではなく副作用が起きることもあるため、もし治験に参加するとしたらある程度治験について理解を持った上で参加することをおすすめします。
治験が儲かるのは事実ですが、安全性は100%ではないと理解してください。