司法試験の受験資格を得る方法は2つあって、法科大学院を卒業する方法と司法試験予備試験を合格する方法の2つです。
司法試験予備試験のルートなら学歴も年齢も関係なく、国籍も全く関係ありません。
司法試験の受験資格を得る2つの方法
法科大学院を卒業する
司法試験の受験資格を得る1つ目の方法が、法科大学院を卒業することです。
法科大学院の入試は大学3年生の8月〜11月に実施されて、合格すると法科大学院で司法試験に向けて勉強することになります。
法科大学院の履修コースは2種類ありまして、大学で法律を学んでいた人のための既習コースと、今まで法律を勉強していない未習コースの2種類です。
既習コースは2年間のコースで、未習コースは3年間のコースになります。
どちらにしても法科大学院での勉強を修了すれば、司法試験の受験資格を取得することが可能です。
司法試験予備試験に合格する
学歴も年齢も国籍も関係なく司法試験の受験資格を得ることができるのが、この司法試験予備試験のルートです。
弁護士や検事になることを目指している大学生は、大学在学中に司法試験予備試験を受験して、もし受からなかった時のために法科大学院を受験します。
予備試験自体は受験資格がないので、チャレンジで受けることも可能なのです。
中卒や高卒でも受けることができますし、なんなら小学校しか卒業していなくても弁護士になることを目指せる夢のルートになります。
もちろん外国籍の方でも受験することができますが、外国籍の方は司法試験合格後の司法修習の段階で日本国籍になる必要があったのですが、今は外国籍でも大丈夫なのでご安心ください。
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司法試験の受験資格を剥奪される条件
実は司法試験の受験資格は、剥奪されてしまう可能性があります。
司法試験に3回落ちてしまう
司法試験に3回落ちてしまうと受験資格を剥奪されてしまい、もう1度法科大学院を受験するか予備試験を合格する必要があります。
つまり司法試験を受験する資格を取得しても、司法試験を受験できるのは3回までになるのです。
またこの剥奪条件には、法科大学院か予備試験かは関係ないのでご注意ください。
受験資格の取得後5年間経過する
法科大学院を卒業するか予備試験に合格することで、司法試験の受験資格を取得したあと5年間経ってしまうと受験資格を失います。
3回までしか受験することができず、5年経過すると受験資格がなくなってしまうのでご注意ください。
法科大学院を卒業後、司法試験を受験しても合格できない気がして受験を延期する人もいるのですが、どちらにしろ2回目・3回目で合格すれば良い話なので、早いうちに受験してしまった方が良いです。
3回以内・5年以内の合格を目指しましょう。
司法試験は年齢も学歴も国籍も無関係
ここまで紹介してきたように、司法試験には年齢も学歴も国籍も全く関係ありません。
しかし、司法試験に行くまでは年齢や学歴が関係してくる可能性があります。
予備試験ルートなら関係ない
まず、予備試験ルートであれば年齢も学歴も国籍も何も関係ありません。
中卒でも高卒でも小卒でも受験できて、誰にでも弁護士・検事・裁判官になれる可能性があります。
実際に大逆転をした人は少数とはいえ、中卒の弁護士もいないわけではないのです。
どれだけ波乱万丈な人生を歩んでも、予備試験ルートであれば弁護士になれる可能性があるので努力してください。
大学院ルートは年齢や学歴が関わってくる
法科大学院で司法試験を目指すルートになると、年齢や学歴が関わってきます。
そもそも大学院に通わなければならないですし、大学院に入るにも受験があるため、学歴は関係してきます。
国籍は関わってこないので外国籍の方もご安心ください。
外国籍の方は司法修習で日本国籍にする必要があった
司法試験を受けるまでは外国籍だろうが全く関係ないのですが、司法試験を終えて司法修習の段階になると、日本に籍を写す必要がありました。
今では国籍条項から削除されているので、外国籍の方でも安心して司法修習に臨むことができます。
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司法試験は中卒でも高卒でも大丈夫
司法試験の受験資格を得るための方法は2種類ありました。
- 法科大学院卒業
- 司法試験予備試験合格
もし司法試験に合格して法曹の道へ行きたいと思っているなら、どちらかのルートを目指して頑張ってください。
予備試験ルートなら中卒・高卒でも希望はあるので、頑張ってください。