4%、この数字は司法試験予備試験の合格率です。
4%という数字だけを見ても、予備試験の難しさがわかるでしょう。
司法試験予備試験に合格すれば司法試験に合格するまであと一歩というところまでいきますが、予備試験を独学で合格するのはとても難しくなっています。
独学での合格を目指すのは自由ですが、どうして予備試験に独学で合格するのが難しいのか理由を見ていきましょう。
司法試験予備試験が独学では難しい理由
試験範囲が広すぎる
そもそも司法試験予備試験は試験範囲がとても広い試験です。
司法試験予備試験の試験科目
- 民法
- 商法
- 民事訴訟法
- 憲法
- 行政法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 一般教養科目
- 法律実務基礎科目
独学で勉強するには、これら全ての科目をカバーしなければならないのでとても難易度が高くなっています。
大学院に通ってもなかなか受からない試験を、独学で勉強するのは難易度が高いのです。
論文式試験・口述試験がやりにくい
司法試験予備試験の試験は3つに分かれています。
- 短答式試験
- 論文式試験
- 口述試験
短答式試験は選択式の問題なので、運が良ければ通る可能性があるのですが、論文式試験や口述試験は独学で合格ラインまで持っていく難易度が高くなっています。
論文式試験や口述試験は答え合わせをする人がいなければならないので、そもそも1人でやるのは危険だったりします。
質問ができたり、いつでも説明を受けたりすることができる環境が重要です。
暗記すれば良いわけではない
法律の試験はただ暗記をすれば良いわけではありません。
よく「弁護士です」というと「え?六法全書を全て覚えたんですか?」という質問をされることがあるのですが、覚えられるはずがないのです。
暗記よりも六法の使い方の方が大事ですし、覚えておくべき判例はあるけれど暗記だけが全てではありません。
暗記だけすれば受かるような試験だったら、独学でも頑張れば受かるものです。
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予備試験を独学で合格する方法
予備試験を独学で合格するのがとても難しいと言いましたが、世の中にはもちろん独学で合格した人もいます。
ここからは、どうしてもスクールに通うお金が出せなかったり、普段働いてて忙しかったりする人のために独学で合格する方法もご紹介します。
本やテキストで対応する
まずは参考書やテキストを使うことです。
世の中には予備試験に対応した参考書があるので、それらを買ってみて勉強することで合格まで進むことが可能になります。
他にも法務省が出しているサンプル問題や過去問などを解くことで、一歩前に進むことが可能です。
参考:法務省
利用できるものは全て利用する
他にもネットや紙媒体での情報は全て利用して、できるだけ手の内を広げると良いでしょう。
特に過去問は絶対にやっておくべき対策になります。
スクールに通わない分、1人で勉強するだけではなく他の手段がないか常に探し続けることが重要になります。
一旦サラリーマンや公務員になるのもあり
大学生から予備試験ルートを目指している人は、一旦サラリーマンや公務員になってみて働いてみる方法もあります。
働きながら予備試験合格となると、働いていない時間は全て勉強に向けることになりますが、お金の心配は無くなります。
万が一上手くいかない状態が続いても、就職しているので安心です。
予備試験を独学で合格しようと思っているのであれば、まずは生活を何とかしても良いでしょう。
独学で予備試験に合格する人の特徴
実際に予備試験合格者に聞いた、独学で予備試験を合格する方法についてご覧ください。
自分で管理ができる
まずは独学で勉強するときに重要なのが、時間や勉強量の管理ができることです。
手帳やカレンダーなどに、自分が今日どれくらい勉強するのかを管理しておくことで独学でも合格できます。
自己管理ができない人は独学に向いていないので、スクールに通うべきでしょう。
元々少し法律の知識がある
他にも法律の知識があるパターンの人もいます。
例えば公務員試験の勉強をするときに法律を使ったり、大学の学部が法学部だったりすると独学で法律を勉強するハードルが低くなります。
もちろん簡単に合格できるとは言えないのですが、多少取っつきやすい状況にはなるでしょう。
周りに合格者や助けてくれる人がいる
友人や親戚に司法試験の合格者がいる人は、多少戦いやすい状況にあります。
わからないことがあったら質問することができますし、どうやって試験に合格したかを聞くことができます。
後輩に教えることでその人のアウトプットにもなるので、迷惑をかけるだけではありません。
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独学を諦める前にオンラインを検討するべき
独学で諦めるのはもったいない
もし司法試験予備試験を独学で勉強して上手くいかないときは、いきなりスクールに通うのではなくオンラインで受講することをオススメします。
主に1年以上勉強を続けることができた人は、勉強する才能があるのでもしかしたら少しの助けがあれば合格できるかもしれません。
独学だけで諦めるのは非常にもったいないので、オンラインで受講してみましょう。
オンライン予備校なら通う必要なし
オンライン予備校なら家で勉強できます。
質問もできるし、いつでもどこでも勉強できるのでオススメです。
独学で受ける予備試験のまとめ
司法試験予備試験は独学で合格するのがとても難しい試験でした。
本やテキストを使って努力すれば可能ですが、やはりスクールに通った方が効率が良いのも事実です。
もし悩んでいるならスクールの資料請求から初めてみると良いでしょう。