テスト形式と違って明確な答えがないレポートでは、文章構成の型と見た目がしっかりしていれば高得点が狙えます。
点数で言えば90点以上、単位で言えば秀やA+を取ることも可能です。
実際に大学のレポートで高得点を取りながら、国語の教師として作文を教えてきた私がレポートの書き方を解説します。
文章構成は決まっている
まず知って欲しいのが「良いレポートは構成が決まっている。」と言うことです。
つまり、良いレポートを書くための型があります。
型にはめた構成を覚えておけば、国語や文章を書くのが苦手な人でも、作文やレポートで良い点数が取れる。
まずは、レポートのお題に対して答えが決まっているパターンの型をご紹介します。
答えが決まってるなら結論は最後
レポートのお題に対して答えが決まっている場合、結論を最後に持ってきて「序論→本論→結論」の順序で書くと良いでしょう。
例えば、「砂浜が少なくなってきている理由」などのお題だと「北極や南極の氷が溶けているから。」と言う答えが決まっています。
もちろん複数答えがある場合もありますが、回答が複数あっても結論は最後で大丈夫です。
具体的に言うと、「テーマを選んだ理由・砂浜の現状→砂浜が減ってきている歴史と解決方法→砂浜が少なくなっている理由と考察」のようにまとめると良いでしょう。
自分の意見があるなら結論が最初
レポートでは、あなたの意見を聞かれている場合もたくさんあります。
例えば、「児童虐待を解決する方法を考えなさい」などのお題は、自分の意見を書く必要があるのです。
お題に対して明確な答えが決まっていないため、あなたの意見を聞かれています。
意見を聞かれているタイプのお題でレポート提出する時の型は、「結論→理由→自分の経験など→結論」でまとめると高得点が狙えます。
ポイントは、結論を一貫させるという点です。
具体的に言うと、「児童虐待を解決するには地域の繋がりが重要だと思う(結論)→なぜなら、児童虐待をする家庭は地域とのコミュニケーションが少ないから(理由)→私の友達が虐待を受けていたが、私が遊びに行けば少なくなった(経験)→児童虐待を解決するには地域の繋がりが重要だと思う(結論)」という感じです。
自分の経験を入れることで一気に説得力が増し、結論が力強くなります。
最初の結論と最後の結論が変化しないように、一貫性を持たせて書くのがポイントです。
タイトルはテーマをわかりやすく
レポートのタイトルはわかりやすければ大丈夫です。
本を書くときなどはタイトルをキャッチーなものにする必要があるのですが、レポートの場合は教授に伝われば勝ちだと思ってください。
長すぎるとわかりにくくなってしまうので、いらない修飾語は取ってしまいましょう。
自分が書くテーマに沿って簡単に決めてください。
引用する際は信頼できる文献から
大学のレポートでは引用を使うことがよくあるのですが、もし引用する場合は信頼できる文献から引っ張りましょう。
SNSやブログなどは信頼できる文献とは言えないので、図書館にある本やCiNiiという世界中の論文を探せるサイトなどを利用すると良いでしょう。
研究者が作った論文であればある程度信用できるので、おすすめです。
正しい引用のやり方と参考文献の書き方|間違えると原点になるかも!
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レポートの見た目を整えよう
書き方については型に当てはめるだけである程度良いレポートを書くことができるので、あとは見た目を整えることです。
ぶっちゃけると、見た目が整っていないレポートはそもそも読みたいと思われません。
ですから、手を抜かずに最後までちゃんとやりましょう。
表紙の作り方
まず、レポートには表紙をつけるのが常識と言われています。
表紙を作ることを指定してくれる教授もいますが、実際には表紙の指定をせずにレポートの課題を出してくる教授もいるので注意しましょう。
表紙の作り方にちゃんとした決まりはないのですが、ある程度書いておいた方が良い項目もあります。
- レポートの題名
- 講義名
- 教員名
- 学部&学科
- 学籍番号
- 名前
- 提出日
これらの内容は表紙に書いておいた方が良いでしょう。
もちろん教授から指定されている場合もあるので、指示に従って表紙を作成するようにしてください。
文体は必ず統一する
文章を書くときの注意点ですが、文体を統一することを意識してください。これは絶対です。
基本的には「だ・である」「です・ます」のどちらかを利用するのですが、どちらでも構いません。
文体の統一感がズレてしまうと読みにくくなりますし、何より減点される可能性が高くなります。
私も実際に文章を書くときは文体を統一するように心がけていて、慣れれば簡単なのですが、慣れるまでは確認しないと気づきません。
自分の文体をしっかり統一するようにしてください。
ホチキスで固定する
表紙を作って実際にレポートを書いたら、最後にホチキスで固定しましょう。
ホチキスは左上か右上で留めるのが一般的ですが、教授から指定されていなければ左上で構いません。
針がないエコないタイプのホチキスを利用する人もいるのですが、針がないタイプはバラバラになる可能性があるので注意してください。
基本的には針があるタイプで良いと思います。
クリアファイルに保存
最後に、作成したレポートを持ち歩くときはクリアファイルに保存すると良いでしょう。
汚れたり曲がったりする心配がないので、なるべくクリアファイルに入れて持ち歩くようにしてください。
汚れてしまった状態でレポートを提出すると、「再提出してください。」と言われる可能性もあります。
ちゃんと綺麗に保存しましょう。
参考文献を最後に明記する
もし参考文献がある場合は、最後に参考文献を記述しましょう。
「参考文献がなくても書いた方が良い。」という意見もありますが、実際参考文献を書かなくても大丈夫です。
というのも、レポートというのは今まで授業を受けてきた上で自分の意見を書くことが多いため、何かしらの文献を参考にする必要がないからです。
正直に言うと、教授が用意してくれたレジュメが1番の参考文献になるため、無理やり参考文献を書く必要はありません。
参考文献の書き方
著者名 『著書』(出版社, 出版年)
タイトル URL 投稿日付
【例】実際に高得点を取ったレポート
最後に、実際に私が大学のレポート課題でA+を取った文章をご紹介します。
※長くなるため、割愛している部分もあります。
お題は「尊厳死を認めるかどうか」です。
私は尊厳死について賛成という立場をとります。
なぜなら、そもそも人には生まれた瞬間に自分の生命の選択肢を自分で決める権利があると思っているからです。
尊厳死について考える上で、「権利」と言うキーワードはおそらく外せないでしょう。民法によると、人間は出生によって権利を得るため、出生した瞬間から自分の死に方の権利も持っていると解釈できます。つまり、自分の死に方について、自分で決めることができる権利があるのです。本人の意思が強ければ、延命措置をせずに尊厳死という道を選ぶこともできるはずなので、尊厳死は認められるべきです。
以上の理由から、私は尊厳死について賛成します。
まず自分の意見をいうタイプのお題なので、最初に自分の意見を述べて理由を書いています。
そしてその理由について深く掘り下げ、最後にもう1度結論を書くことで自分の意見を一貫させている形です。
型にはめることができれば、あとは適当な文章を書くだけなので、型にはめることを意識すると良いでしょう。
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レポートは誰でも高得点が狙える
ぶっちゃけレポートは型にはめて文章を書くだけなので、上手な文章や心を動かす文章が書けなくても高得点を狙うことが可能です。
国語が苦手な人でも型にはめればスラスラ書けますし、簡単に単位を取ることができます。
まずは型にはめて、高得点を狙いましょう。